現行スリッターの半分の運転張力であれば、巻き取り速度の100%UPを可能にするをコンセプトに、マイクログルーブロールを知り尽くした当社が、今まで培ってきたフィルム搬送設備のノウハウと制御技術を投入し、最高の投資効果をもたらすスリッターとして開発しております。カット刃の選択により、切断する材質を選びません。
マイクログルーブロールと単独ニップアームにより2軸フリクション式スリッターに比べて巻き取り速度100%アップ、巻き取り張力50%ダウンを同時達成した実績もあります。
セパレーター巻き取り実績
【巻き取り張力】10N/m,【巻き取り速度】150m/min
【巻き取り張力】25N/m,【巻き取り速度】300m/min
カット刃の選択により極薄膜から金属箔まで対応可能
低張力・高精度巻を実現する4つの秘密(基軸技術)
駆動、ガイドロール問わず、全てのロールにマイクログルーブロールを採用し、低張力でも蛇行および、スリップのない搬送を実現しております。
ロール取り付けブラケットと、フレームの取り合いをすべてインロウ式にし、駆動・操作側のロール・ブラケット取り付け穴はフレームを2枚合わせて同時加工として、位置精度を保証しております。張力検出器の取り付け部で位置出しが非常に困難でしたが、本機では張力検出器を専用設計し、取り付け部をインロウ式として、取り付け精度を確保しております。
巻き出し動作では、空間距離一定制御を採用し、巻き出し開始から終了までの間で、フィルムに生じる歪を常に一定にするように制御をしています。
スリット部では、ダンサー機構とニップレスでテンションカットが可能な駆動マイクログルーブロールをメインフィードロールに採用し、巻き出し巻き取りの張力変動の影響を受けない安定したカットを可能としております。
巻き取りは個別ニップ巻き取りアーム式のサーフェイス巻を採用し、低張力で高速巻き取りを可能としました。
サーフェースドライブロールに、微細溝加工を実施することで、巻き取り時の空気の巻き込みを抑制し、低張力、低接圧でも十分な巻き硬さを実現しております。
コアごとに単独でニップできる独立巻き取りアームを採用し、フィルムの厚薄やエッジカールの影響で各コアの巻姿や、巻径に多少異差が生じても、安定した巻き上がりを実現しております。
繰出しアーム(UWD)
移動方式として原反水平移動方式を採用、上下両方向の繰り出しができます。
原反と第一ガイドロールの距離設定は、原反外径と第一ガイドロールの水平距離ではなく、ロール間のフィルム空中距離を一定に保つように、原反径に対し自動で制御されます。
巻き始めから巻き終わりまでのフィルムを常に一定の歪で送り出すことで、安定したフィルムの巻形状を実現しております。
機械仕様 | ||
型式 | MGSL-600 | MGSL-1200 |
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最大現反幅 | 600mm | 1200mm |
巻出最大径 | 500mm | |
巻取最大径 | 350mm | |
原反コアチャック径 | 標準 6 | |
取り付け可能原反最大コア幅 | 300~700mm | 600~1300mm |
スリット幅 | 75~300mm/条 | |
巻取コア径 | 3、6 | |
運転速度 | 10~400m/min | |
カット方式 | ・強制駆動式丸刃 ・揺動式固定刃(オシレート量±1.5mm)・シェアーカット刃 | |
カット張力 | 10~75N/m | |
巻取り張力 | 10~50N/m | |
カット張力/巻取り張力比 | ニップレスで1:1.5 | |
搭載可能巻取り軸数 | 8軸 | 16軸 |
概略寸法 | W2350×D2500×H2050 | W2950×D2500×H2050 |
概略重量 | 2200KG | 2700KG |
特別仕様 | ||
耳巻取り装置 | コアレス 巻取最大巻径 Φ350×220L 巻芯径 Φ167 | |
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製品取出し装置 | コア受け装置 ロータスコア専用 コア受け装置 |
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原反コアチェック径 | 3”,8”,10” |